詳解 システムパフォーマンスを読む⑧
前回の続き
P.27あたりから
Known-Unknowns
KnownとUnknownの組み合わせでパフォーマンスを分類できる
Known-knowns:知っていること
例えばCPUの使用率を確認すべきことを知っていて、さらに使用率が10%だとわかっていること
Known-Unknowns:知らないことがわかっていること
例えば複数システムの構成が全て同一かどうか、調べれば判明することがわかっているがまだ出していない状態のこと
Unknown-Unknown:知らないことをわかっていないこと
例えばデバイスからの割り込みがCPUを大きく消費することを知らないため、デバイス割り込みをチェックしていない状態のこと
※パフォーマンスの分野は、多くを知れば知るほど、知らないことが増える分野である
パフォーマンス指標
色々なシステムやアプリ、ツールなどが生成する統計情報
IOPS/スループット/使用率/レイテンシ など
オーバーヘッド
細かい話だが、パフォーマンスデータをとるためにも少なからずCPUサイクルが使われている、ということを頭に入れておく必要がある
観測者がいる限り一定の資源が占有されてしまうことを「観測者効果」
と呼んでいる
問題点
ソフトウェアベンダーは、適切に選択されていてバグフリーで完全な可視性を提供するような指標を提供している、と思いがちだが、そんなことは全くないことを頭に入れて置くこと
以上。